大沼商会ブログ

【垂木×立ち上げ】

以前の投稿でも説明しましたが、大沼商会の屋根施工は垂木×立ち上げが標準です。

 

垂木×立ち上げの施工方法の良さ

1. 防水性の向上

通常の貫板を直接屋根に取り付けると、棟板金の隙間から侵入した雨水が貫板に染み込む可能性があります。 しかし、この施工方法では 屋根本体を立ち上げることで、棟板金の内側に水が入り込みにくくなります。 特に強風時の吹き込みによる雨漏りを防ぐ効果が期待できます。

2. 木材の劣化リスクを軽減

貫板に木材を使うと、長期間の使用で腐食やシロアリ被害につながることがあります。 しかし、垂木を使い屋根本体を立ち上げる構造にすることで、木材の劣化リスクを低減できます。

3. 風による棟板金の飛散防止

一般的な貫板施工では、棟板金を固定するビスが貫板にだけ打ち込まれるため、腐食した貫板からビスが抜けて棟板金が飛ばされることがあります。 この施工方法では、屋根本体を立ち上げた部分にしっかり固定できる ため、より強固な固定が可能になります。 これにより、台風や突風による棟板金の飛散リスクを大幅に減らせるのがメリットです。

4. 屋根全体の耐久性アップ

屋根の棟部分は最も雨風にさらされる場所なので、通常の貫板工法だと劣化しやすい部分になります。 しかし、この施工方法は棟板金を長持ちさせることができるため、長期間にわたって屋根全体の耐久性を維持できる可能性が高いです。

 

以上から大沼商会では垂木×立ち上げの施工方法を採用しております。

デメリットは技術が必要かつ手間が掛かるという点です。 相見積で比較いただく際は、ぜひ見積書には記載されていない施工へのこだわりを検討材料の一部に含めていただけますと幸いです。